白い

嘘と事実が7:3です

闘牛士から男性器へ再就職した友人

友人の横田が彼女と別れた。

横田に彼女が出来た当初は、性欲の塊のこいつによく女なんて出来たな、何の弱み握ってんのかな。なんて思ったのを覚えている。リベンジポルノの前倒しってなんて言うんだろう、とも。いま調べたら普通に準強姦らしいです。軽犯罪者横田。

実際のところは弱みなんて握ってなくて、普通に告白して普通に付き合ったとのこと。これにはすごく助かった。友人が裁判にかけられる様子は見たくないので。握られてるのはどうも横田の性器くらいのもんだったらしい。

横田の自慢気な様子に興味をそそられて「じゃあ彼女って誰なの?」とメンヘラ女みたいな質問を飛ばすと横田は自慢げにこう答えた。「同じクラスの大木戸」

ワーオ。思わず言葉を失った。この大木戸という少女、17歳にして既に30代後半ほどの貫禄をもった表情をする女の子だった。具体的にはフォーリンラブというお笑いコンビの女の方によく似ていた。有体にいえばブス。佐々木希を引き合いに出すなら松坂牛と闘牛くらいの差はあった。

そんな闘牛、もとい大木戸と横田が付き合ったという話は面白くてしかたがなかった。何せこの大木戸という女、両親が拵えた穴を最大効率で使用して学年のマドンナ軍に参入したいう強者である。親が泣いてるぞ。世間一般で言えばヤリマンと称される女と友人が付き合い始めた話。まず浮かぶのは「羨ましい」とか「おめでとう!」では無く、「性病検査させた?」とか「腹に経産線ついてなかった?」とかそんな質問だったのは自明の理だろう。

ただ友人にそんなことを聞いて縁を切られるのも馬鹿馬鹿しいので「ゴム付けなね、痒くなってからじゃ遅いから。」とだけ伝えておいた。喧嘩になった。

ただそれ以降、横田は希代のヤリマン、もとい動くオナホール相手に上手いこと立ち回っていたと思う。週末は出かけ、一緒にプリクラを撮り、晩ご飯を食べて、夜は体を重ね。僕には到底マネできやしない、特に最後とか。ゴム3枚は重ねると思う。

それでも女心は秋の空、といったもので健闘の甲斐なく横田は振られてしまった。「他に好きな人が出来たって…」としょんぼり落ち込むその姿は、角に刺し貫かれて血反吐を吐き出す闘牛士のようだった。

そんな横田に闘牛は蹄で蹴り詰るが如く、追撃を仕掛けてきた。曰く電話が来たそうだ。「は?好きな人が出来た?そんな嘘まだ信じてたのかよバーカ!」と。横田、轟沈。大木戸女史の心は彼女の女性器と同様、深い深い漆黒に染まっていたらしい。そんなダークソウルの一撃を受けて我らが友人横田はノックアウトされたようだった。3日はオナニー出来なかったって。性の権化たる横田が3日もオナニーしないのは、9.11と同じレベルの大事件だ。つまりそれほど横田は心に大きな傷を負ってしまった。

そんな横田に僕たちが何が出来るのか。何か助けになれないかと友達同士で話し合う。僕たちは必死に5分ほど考えた。その結果「高いオナホあげれば元気出すでしょ、横田だし」という横田の人権がどこにもない案が採用された。僕たちの目に彼は一本の男性器としか映っていなかったようだ。

1週間後、天下のAmazonから届いた救援物資を横田に手渡す。「家に帰ってから開けろ!」厳しく念を押して家に帰らせた。翌日の横田、すげえすっきりした顔で学校来ましたね。マジかよちょろすぎるぞ横田。どうやら彼は本当に男性器でしかなかったらしい。彼の脳髄は亀頭に収まっている。

暫くたったある日、「元カノ、もういいのかよ」と僕が聞くと横田は晴れやかにこう言った。「あいつのマンコよりオナホの方が気持ちよかったわ!何かあいつの汚かったし!」いっそ清々しいなこいつ。総括するとブスと無理して付き合うより高いオナホ買った方がマシって話です。横田だけかもしんないけど。

そういえば今日聞いたんですけど横田オナホ使いすぎて穴あけてぶっ壊したらしいです。どうするんだろう、これから。横田が手ごろなブスと交尾して性病貰ってたらまた書きます。

それでは。