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白い

嘘と事実が7:3です

遠足に行ったら新しい発電方法を思いついた話

遠足に行ってきた。高校3年生を呼びつけて『遠足』とは笑わせる。4月の予定表に遠足の2文字が自慢げに居座っているのを見たときは「馬鹿じゃねぇの」と口に出してしまった。ひょっとしてこれ、他校の行事予定ですか?近所の小学校と取り違えたのかな。

挙句の果てに強制参加ですこれ。遠足休んだら単位落とすって、なんだね。

 

さて、そんな心躍らない学校行事が本日執り行われた。得るものが何もない遠出は単純にしんどい。祖父の法事のほうがまだマシだ。

今回の遠足とやらは二つのパートに分けられている。まず学校が指定した場所で学びを深める『施設見学』パート。そして望まない見学会で消耗した生徒たちを「ほら、嬉しいだろ?」と言わんばかりに街へと放逐する『自由行動』パート。担任の浜田は「まぁ、自由行動の方は本来蛇足なんやけどな」と関西訛りに話していた。僕から言わせればどちらも蛇足である。平常授業しろ。

 

朝9:30。僕たちはとある施設へと赴いていた。その名も「電気の史料館」。かの大手電力会社が管理する科学館。電気についてたくさんの知識を得られる素晴らしい場所である。「原発博物館」に改名したほうが良いんじゃなかろうか。世論的にも。ちなみにこちらの建物、僕の最寄り駅から一本で到着する場所にある。「遠」く「足」を運ぶとは何だったんだ。

入って早々にだだっ広いレクリエーションルームに通された。毟り取った電気代で建設した建物のせいか、ただただ無意味に広かった。ちょっとした体育館程のサイズ。ママさんバレーのチームが二町分は合同で練習できる。今すぐ解体して町の体育館にした方がいい。

用意された椅子に座って手持無沙汰でぼんやりとしていると唐突に照明が落ちた。前方に照明が集まり、腹のでかいおっさんがノッシノッシと現れる。

「ようこそ〇〇高校の皆さん、本日はお越しいただきありがとうございます」

腹と態度が反比例した面白いおっさんだと思った。曲線グラフジジイは話し続ける。

「当館は全面的に撮影禁止となっております。SNS等に写真がアップロードされていた場合には学校の方へ連絡させて頂く場合が御座いますので、何卒ご協力の程を宜しくお願い致します。」

なるほど、つまりは「写真なんか撮ったらどうなるか分かるよなクソガキ?進路に傷つけたくなかったら大人しくしてろよ」という事だろう。マフィアの本拠地ですかここ?

さてそんな物騒な施設見学ではあったが実をいうと、殆ど記憶にない。恐怖のあまり失神していた、とかならネタにもなった。だが遊びたい盛りの高校生を捕まえて、やれタービンだ、やれ原子だと言われましてもね。純粋につまらんのです、プレゼンのやり方を変えた方が良いと思います絶対。巨乳の女雇うとかしなよ。

 

そんな時間を食った割には、何も意味を見いだせなかった施設見学。さぁ、いよいよ待ちに待った自由時間だ!街に繰り出せ!!

まぁ3時間ほどガストにいましたね。友達が将棋で争っているところ見物してました。飛車にぶっ殺される王将の姿には涙が止まりませんでしたね。

そもそも予定すら立てずに街に人間の群れを放り出すのが馬鹿だ。普段から統率されて暮らしている僕たち学生相手に何を求めているんだろう。そんな風に試されたところで、僕たち考えられない葦に出来ることなど何も無い。少し頭を捻れば判るはずじゃん。1から10までゆっくり説明しようか?お母さん呼ぶ?

こんなわけで学生生活最後の遠足は散々でした。次の機会があれば頑張りたいですね。こういうしょうもない行事に対する熱意、もっと他に向きませんかね。発電とか。東電さん、オファーお待ちしております。うちの学校の職員室に電力の餌がいっぱい転がってるんで。

それでは。