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白い

嘘と事実が7:3です

将来の夢って、なんだ

一つ質問があるんですけど、皆さんは将来の夢とかお持ちですか?僕はお持ちでないです。気づいたら大黒屋に売り払ってました。300円で買い叩かれたので、昼食代にもなりませんでしたね。次からメルカリで売ります。999円で。

 

「ボクの将来の夢はなぁに?」

この間、こんな風に幼稚園生くらいの子供に聞く大人を見かけた。何かのインタビューだったのかもしれない。この類の質問ならば「大きくなったら何になりたいの?」とかでも構わない。難しい話が出来ない小さい子との、噛み砕いた会話の掴みには割と在り来りな質問だと思う。この質問に対して、子供達は思いの丈を奔放に答えるだろう。

「おまわりさん!」

「けーきやさん!」

「しょうぼうしゃ!」

「あんぱんまん!」

こんな具合だ。彼等は明確に「これになりたい」「こんな事がしたい」なんてものは無く、何となく好きなものとか知ってるものを挙げてるんだろう。可愛いですね。消防車にはどう逆立ちしても慣れませんけど。ケツからガソリン飲んで口から水吐くんでしょうか。

消防車は一旦置いておこう。小さい子のいいところは夢が幾らでも溢れて来る事だと思っている。とても素晴らしい事だ。今時の高校生に将来の夢を聞いたところで

「夢ぇ?えーサラリーマン…??笑」

とかこんな感じだと思う。自分で書いたけど語尾の「笑」に現在強い怒りを覚えている。竹編掴んで夭の部分で額を滅多打ちにしたい。サラリーマンが何するか分かってんのか。「給料」貰う「男」だぞ。多岐に渡りすぎだろ。

このように個性が死に切った回答を批判したけれど、個性が尖りすぎているのもそれはそれで問題だと思う。

「将来の夢は何?」

「オイラ、都会に行ってデュエルマスターになるんだ!」(鼻の下を擦りながら)

こんな事を答えるのも何というか、凄くアレだ。言われた時には、愛想笑いを浮かべて「すごいじゃん!」とか言いながらも、(ゆくゆくは20代後半のOLのヒモかなぁ…)こんな事を考えてしまうと思う。無礼極まりない。でも考えて欲しい、知り合いの高校生に将来の夢を聞いたら「デュエルマスターになりてぇ!」なんて回答が返ってきた時に思うことはこんなものじゃないですか?肩をポンと叩いて「お前なら、きっと成れるさ!」とか言いながらオシリスの天空竜のカードを渡すとか、あなたには出来ますか?僕は出来ません。

こんな風に何でもかんでも馬鹿にした考え方をするのは、義務教育の後遺症だと僕は考えている。他者のせいにするようだけれど、9年間に渡る義務教育を受けた上で『夢』とか『成りたいもの』とか『やりたい事』とか、そういう習字のお手本みたいな物をぶっ潰されてしまったんだろう。個性を持たないのはつまらない、だが豊富すぎる個性を持つことは恥ずかしい。なんて自縄自縛の考え方が精神の根底奥深くに根付いているようだ。結果として人を小馬鹿にした考えばかりの捻くれ者が出来上がる。

周りのことは分からないけど、少なくとも僕はそうなのだ。他人から「お前夢とか無いの?」なんて言われたとしても、個性を出しきることも出さないことも出来ない僕はきっと満足のいく答えなんか返せない。曖昧に濁してその場をなぁなぁにして逃げるだけだろう。

義務教育が僕に与えた後遺症は思った以上に痛手だったみたいだ。小学校に入学する前の方がよっぽどいい。人の夢を笑うシニカルぶった考えは捨てるべきだ。改めて質問します。皆さんは持ってますか?将来の夢。僕は消防車になりたいです。ケツに給油口つけて、口からホース生やしますよ。腹はタンクで。

それでは。