白い

嘘と事実が7:3です

髪を染める奴は

僕は髪を染めてる人が怖い。

これに関しては何というか小さい頃から本能的に恐れている。思えば幼稚園児の頃は金髪の叔父を見ただけで泣いていた。今も髪を染めてる奴に会うと平気な顔をして「おー、染めたんだー」とか言いつつも内心ではビックビク。やばい猛獣と同じ檻に入れられた気分になる。仲のいい友人でも髪色一つで知らん人だ。こっわ。

現代の日本には金や茶に始まり銀、白、果てはピンクや緑など驚くほど多くの髪色の人がウロウロしている。分からない人はサブカルの聖地である原宿という街に行くと良い。将来確実にハゲるタイプの人の頭の群れを見れるはずだ。初めて見たときはあまりのカラフルさから巨大な八百屋かと思った。原宿は八百屋だ。

「何で髪を染めるんだろう?」

これは僕が有色髪恐怖症である為に頻繁に抱く疑問だ。カッコ良いからなんて理由で染めるのなら百害(主に僕に)あって一利無しだ。今すぐ剃れ。剃って出家しろ。悟りを開け。解脱を目指して死ね。

話が逸れてしまったがともかく僕は髪を染める深い理由が分からない。

何故、染めるのか。あと、怖い。

何故、他人に恐怖を与えるのか。それと、怖い。

何故、自ら毛根にダメージを与えるのか。そして、怖い。

そんな風に恐怖を押し殺して必死に考えた結果ある結論に辿り着いた。

「もしかして威嚇してるんじゃないか?」

威嚇。そう、威嚇だ。髪を染めるという事は威嚇だと思う。思えば髪を染めている人よりも髪を染めていない人の方が声もかけやすい。僕のような一般人でもそうなのだ。巷に蔓延る「ヤンキー」「チンピラ」「卍」彼らだって路上で人に声をかけるなら染めてない方を選ぶだろう。お小遣いをせびる事なんかも、ノーマルな髪色の方が引っ掛け易い。良い迷惑だな。

自然界にも激しい色調の動物はごまんといる。そんな奴は決まって毒を持っていたり噛み付いてきたりして危険だ。珍妙に染まった頭もそうした自然の淘汰の一部なのかもしれない。

結論は出た。髪を染めるのは威嚇、ひいては警戒色だ。彼等は自らが危険な生物である事を髪の色で表しているのだ。早い所、動物園に連れて行って檻に隔離するのが吉だ。熱帯雨林の生き物コーナーに置いたら違和感もない。上野動物園さんよろしくお願いします。

まぁこんな風に理由付けて自分を納得させた所で怖いものは怖い。動物園も受け入れてくれないだろうし。早いところ全国の髪を染めている奴らはスキンヘッドにして出家しろ。Twitterのプロフィール欄に「卍卍僧侶卍卍」と書いてくれ。頼む。それでは以上です。