白い

嘘と事実が7:3です

男は総じてキメラを飼っている

皆さんオナニー、してますか?もう1度言います、オナニーしてますか?え?ちょっと分からない?何カマトトぶってんだダボが。

僕はします。週3~4くらいの頻度で自分の息子と対話します。ムラムラすっからね、年頃だし。僕の友人の横田という男なんかは週間欠かさずブツを握るらしい。また別の友人の鈴井という奴は1日2回は握りしめてるとか。上には上が居る世界だと思い知らされる。上になるほど人間的に下がるけども。

さて、そんな1人祭りで最も重要なファクターとは何か。時間?場所?どちらも大事だけれど最も重要とは言い難い。正解は「オカズ」だ。これによって祭りの質が大いに変わる。田舎のショボい祭りからブラジルのサンバパレード位に多大な変化を起こす。オカズ、大事ですよ。

現代性癖大国とすら形容される我が国、JAPANには驚く程に大量の性の源が転がっている。2次、3次に始まり文体、音声、シチュエーション。こうしている今も新たなる性癖が生み出され続けている事だろう。素晴らしい国だよ日本。

そんな大量の情報群から何を抜き出し、ナニを抜いて出すか。我々に日々課される難題の一つである。「この間これ使ったし今回はこれを…でも食傷気味になりそうだしこっちの方が…」こんな風に悩むのは青少年たる者の運命である筈だ。気づけばブツを握りつつ画面を見つめてはや1時間、なんて事はありがちだとしか言い様が無い。

そんな風に数多の情報の海を駆け巡った性師達の行く末。自らの好みという好みを全て漁った男達の末路。それこそがキメラです。何言ってんだって思ったでしょう。僕もそう思います。

キメラと言っても獅子の身体に蛇の尾を持った化け物の話じゃない。まぁそれでイける上級者もいるかもしれないけれど今はひとまず置いといて。ここで言うキメラとは自らの好みを全て掛け合わせた存在、性癖という成分を凝縮した理想郷。正しくオカズGODというべき完全体のことを指す。

精通したての頃の自分を覚えていますか?禄なオカズもない時代、必死に脳内で繋ぎ合わせたオカズによって小さなナニを握りしめたあの日の事を。いつの間にか自分好みの情報の塊を簡単に集められるようになってしまい、忘れていませんか?豊かな想像力で有りもしないシチュエーションを夢想しては薄い汁を絞り出していた日々を。

キメラとは正しくこの想像達の延長戦上にある。幼い日々の僕たちが生み出した理想像の完全体こそがキメラなのだ。やれ無修正だやれ女優だと新参勢力に淘汰されそうになる中で必死に生き残った己に眠る性の源、それこそがキメラだ。忘れないでくれ。幼い自分に笑われるぞ。

男たちは皆、自らの理想のキメラを心の何処かに飼っている。僕のキメラは「年上」「高身長」「S」「セミロング」「美女」「巨尻」そう言う要望を組み合わせた結果生まれた産物です。現実に表れたらむしゃぶりつく以前に崇めてしまうかも知れない。そのレベルで自分の好みを反映した生き物を飼っています。何回か筆下ろされてますよ、えぇ。

世の中に転がる情報を拾って使うのも良いけれど、たまには自分のキメラも動かしてあげたらどうでしょうか。多分脳の使われてない部分が活性化するから。ひょっとしたらIQが上がったりとかするかも知れない。キメラには無限の可能性が秘められていると僕は信じています。

それでは。